噛み合わせ・顎関節症

噛み合わせと顎関節症の関係性

顎関節症とは?
顎が何らかの原因でズレてしまっているのですが・・・。そこに噛み合わせが絡んでくるから余計悩みが大きくなる患者様が多いかなと思っています。 全身の骨格的なズレや筋肉のズレ~頭頚部周辺の筋肉のズレが複雑に関係しながら顎周辺に問題を引き起こしているので顎だけの問題ではないんです。

簡単なことでずれてしまう顎の関節

お行儀が悪いと骨盤も9°傾いているので全身と顎のつながりの関係性から考察すると顎も後ろに下がり続けてしまう。 その結果、後ろにずれた位置から口を開くので関節から雑音が鳴ったり口が開きにくくなるんです。

咬合(噛み合わせ)治療が難しい本当の理由

欧米人型咬合理論と日本人型咬合理論

歯科治療が噛み合わせ異常を引き起こしてしまう原因を探るためには、
まず日本人型咬合理論と欧米人型咬合理論の違い知って頂く必要があります。
ここでは、ヒトの口腔三大機能(咀嚼、発音、嚥下)の中から「咀嚼」を例に、
それぞれがどのように異なるかをご説明いたします。

欧米人型の咬合

欧米人がどのように食事を楽しんでいるか、それは世界三大料理の一つであるフランス料理の楽しみ方を分析すればわかります。フランス料理は、肉料理であれ魚料理であれ、はたまた野菜料理であったとしても、その味の大きな決め手となっているのは、ソースです。まだ流通機構が現代ほど発達していなかった時代に、鮮度の悪い食材しか揃わない状況でもなんとか美味しい料理をという意志のもと発展を遂げたこのソースは、フランス料理の魂と言っても過言ではありません。ですので、フランス料理を楽しむ際は、まず何よりもソースの味を十分に堪能し、その後に小臼歯と呼ばれる糸切り歯の奥にある歯の周辺で、食材を噛み切るように咀嚼し飲み込むという食べ方になります。
これは動物に例えると、ワニやライオンのような肉食獣の咀嚼方法に近いものがあります。武器でもある歯をなるべくすり減らさないよう、顎を縦方向に動かすように咀嚼する必要があるのです。学問的には、こうした咀嚼方法は「チョッパー型」と言われています。

日本人型の咬合

日本の食文化はどのようなものか。これは主食であるお米の楽しみ方に見て取れます。お米は沢山噛むことによって甘みが増すと言われていますが、これは大臼歯と呼ばれる奥歯を使い、文字通り臼(うす)のようにお米をすり潰しながら食べることによって甘みを引き出しているのです。これはお米だけではなく、代表的な和食である煮物なども同様です。例えば大根の煮物。これは口の中に入れただけでは味わうことが出来ません。口の中に入れ、噛み砕き、奥歯ですり潰し、そして煮汁を溢れ出させる、そのことによって味を堪能することが出来ます。
これは動物に例えて言えば、牛や馬のような草食動物の咀嚼方法と共通するものがあります。縦方向の顎の動きだけではなく、横方向にも顎を動かし、「噛み切る」「砕く」「すり潰す」「汁を搾る」という四種類の動きを、自身の歯をすり減らしながら行っています。学問的に言えば「グラインダー型」と呼ばれる咀嚼方法です。

新しいアプローチ方法で噛み合わせ・顎関節症を改善

補綴指導医

難波 郁雄

当クリニックでは、色々な場面で患者様を観察させて頂いています。例えば、待合室やユニット上での姿勢観察、レントゲン画像での観察や口腔内での観察、他にも表情や目の奥にある感情の観察など挙げれば切りがありませんが、一例を観察するとユニット(診療台)での観察、右足のO脚が強い、右足の親指の外反母趾が強い傾向、右足が少し短い、右の骨盤が少し低い、右肩が少し高い、重心は右傾向、右側の口腔の方が壊れる傾向にある、多岐に渡る観察から診断をさせて頂いています。

トリガーポイント療法

筋肉の6倍の感覚神経受容体を有する筋膜ですが、加齢と共に硬く縮む性質があります。また長時間の同じ姿勢などで筋膜の機能障害を引き起こしてしまいます。そのような背景により顎の運動制限やお顔周辺から首から肩にかけて痛みの物質や疲労物質や老廃物が蓄積されてしまう可能性があります。筋膜をリリースすることにより痛みや不調から快方へ、動きの制限から快方につながる治療法になります。
※施術後は、好転反応と呼ばれる弛緩反応や過剰反応が出ることがあります。

歯科鍼灸

身体の不調の新たな取り組みとして歯科鍼灸を始めました。当クリニックでは歯科鍼灸により、目に見えない身体の滞りを改善することで正しい噛み合わせや顎関節症の緩和に努めています。

足育指導

足の状態を気にしたことはありますか?足は日々皆様の身体を支えている大切な身体のパーツです。お家で例えると土台部分になります。その足に異常があると全身の身体のバランスに影響を及ぼし最終的には肩こりや腰痛、ひいては噛み合わせ不全や顎関節症につながる恐れがあります。今一度ご自分の足を見直す機会を作ってみませんか?

姿勢指導

足を組むことを否定しているわけではないですが、事実として足を組むと骨盤が9°も傾いてしまいます。その結果として骨盤の高さの左右差も観察できます。腰椎の傾き〜胸椎の傾き〜頸椎の傾きが起こり全身と顎と噛み合わせがつながっている点を俯瞰すると顎関節症の原因論の一つと考えています。正しい座り方などの指導を通じて美しく健やかに老いる指導をさせて頂いています。
姿勢指導の場においては、仰向け寝しやすい枕のご紹介・正しい立ち方・顎のずれの補正や首の辛さから解放できる自己ストレッチやマッサージの指導もメニューに組みこんでいます。(所要時間90分)

身体の運動連鎖

私たちの身体は、一部が歪むとそこだけが悪くなるだけでなく、全身に影響がでます。そしてその負の運動連鎖は、あごや首の歪みといった身体の上部から下へ徐々に起こることもあれば、足首やくるぶしの位置の歪みといった下部から徐々に骨盤、腰の痛みのように上へ連鎖することもあります。※画像はTIADS講師関根先生・田口先生より

噛み合わせ・顎関節症治療の費用

治療内容 料金 備考
姿勢指導(90分) 16,500円 重力に負けない正しい姿勢づくりをサポートします。
足育指導(60分) 8,800円 身体を支える土台である足指の変形に関する問題を指摘し、改善方法をご指導致します。
トリガーポイント療法(55分) 15,000円 頭頸部の筋肉の緊張をとりのぞき、顎のずれを正しい位置に戻します。

※料金は全て税込み表示です
※料金には、原節宏先生(日本歯科大学附属病院 顎関節症診療センター センター長)監修のDVD「顎の痛みがとれるストレッチ&マッサージ【基本編】7,700円の費用も含まれております。

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